ネーミングの違い、なだけなのか?
Web業界の方なら言わずもがなですが、どちらも同じWeb広告施策のことを指しており、
基本的には過去に接触のあったユーザーに広告を表示する施策です。
出稿側からすれば、ユーザーを追いかける便利な手段の一つであり、
プラットフォーム側からすれば、広告費をどんどん使ってもらえるドル箱でもあります。
Googleだと、リマーケティング。
Yahoo!だと、リターゲティング。
そう、単なる呼び方(ネーミング)の違いです。
ただ、個人的な勝手な解釈(想像)でいいますと、
リマーケティング・・・Re:Marketing
こちらは「マーケティング」という広義な言葉を使うことで、
この施策の可能性を大きく捉えていることが伺えます。
リターゲティング・・・Re:Targeting
一方、「ターゲティング≒絞り込み」という言葉を使うことで、
より局地的な解釈をする機械的な捉え方だと伺えます。
言葉ひとつで、文化や考え方の微妙な違いが垣間みえてくる気がします。
― 細かなところでも両者の違いが見えてくる?
さて、今回はこの施策にある一つの機能、
フリークエンシーキャップについて着目してみたいと思います。
この施策にまつわる声として、
「しつこいと思われたら逆効果ではないか?」
「かえって悪いイメージを作ってしまわないか?」
などと、言われていることがあると思います。
そのため、このフリークエンシーキャップという機能を使って、
ユーザー一人あたりの表示回数を制限することができるのですが、
「嫌がられる」などという視点について個人的には違和感を感じます。
きっと本質はそこではなくて、広告表示の効率化のための機能であって、
そもそも計測できていない「嫌悪感」「イメージ」といった、
一見理解しやすいポイントにフォーカスされてしまわないように注意したいですね。
ただ、あくまでも推測上は該当しなくもなさそう、くらいは言えますし、
商品・商材によってもその度合いは異なってくるので、
あながち無視できない考え方ではないのも事実だとは思います。
ちなみに、Google Adwordsのヘルプを見ても、
―フリークエンシーキャップを設定すると、Googleディスプレイネットワークで1人のユーザーに広告を表示する回数を制限することができます。新しいユーザーへの広告表示を重視したい場合に役立ちます。
とあります。
つまり、この機能はあくまでも広告表示の最適化を図るための機能であり、
捉え方として、大きな視点からチューニングしてくださいね、という意図が垣間みえます。
一方、Yahoo!のヘルプを見ても何に役立つかなどは書いていませんでした。
こういったところでも、両者の違いがなんとなく見えてきませんか?